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写真家探訪

コンブの森を泳ぐゼニガタアザラシの子ども コンブの森を泳ぐゼニガタアザラシの子ども
コンブの森を泳ぐゼニガタアザラシの子ども コンブの森を泳ぐゼニガタアザラシの子ども
コンブの森を泳ぐゼニガタアザラシの子ども
えりもを拠点に 命の育みを撮り続ける
愛くるしいアザラシやダイナミックなクジラ、透明感あふれる美しいクラゲなど、温かみのある海洋生物の写真で知られる倉沢栄一さん。

東京からえりもに移り住んで16年。

これからも「いのち」の尊さを伝えたいという倉沢さんの 今までとこれからを聞いた。

(取材協力:襟裳岬・風の館)
倉沢栄一 氏
倉沢栄一 氏

ゼニガタアザラシに惹かれて…
森山: えりもに来るまでの経緯についてお伺いしたいのですが、東京から移住されて今年で何年になりますか?
倉沢: 16年、ですね。
森山: ガラパゴスでアシカと出会ったことが写真家を目指す大きなキッカケになったということですが、そのガラパゴス行きは取材だったのですか?
倉沢: いや、まったくのプライベートでした。
というか、それを機に会社を辞めるつもりでした。
1ヶ月の予定でしたし、会社はそんなに休ませてくれないだろうし、だったら辞めようと。
森山: そうして出会ったアシカは、やはり大きな感動だった?
倉沢: 驚きましたねえ。こちらから探す前に、潜れば向こうからどんどん寄ってくるんですから。
足ヒレに噛みついてきたりしてね。
少なくとも海の中であんなにフレンドリーな動物に会ったのは初めてでした。
森山: ガラパゴスなら他にもいろいろおもしろい動物がいたと思いますが。
倉沢: いやいましたよ、もちろん。
でも僕はアシカがいちばん印象深かったですね。
森山: しかしその体験と、えりもへの移住はどこで結び付いたのでしょう?
倉沢: もともと標津に友人がいて、トドを見に羅臼へ行ったりはしていました。
そんなときに、日本自然保護協会のバックアップで北海道へアザラシを見に行くツアーがあるということをその友人から聞いて協会に電話をしてみたら、運良くカメラマンとして参加できることになりまして。
森山: うわ、それは運命的だ!
倉沢: それでえりもに来たら、岩の上にアザラシがごろごろいる。
「日本にもこんなところがあるのか」と感動しました。
森山: しかし、それだけで東京の便利さを捨てて移住を決意できるものでしょうか?
倉沢: それは・・・


潮の引いた岩場でのんびりくつろぐゼニガタアザラシの子ども
潮の引いた岩場でのんびりくつろぐゼニガタアザラシの子ども

本誌では森山俊さんと倉沢栄一さんのお話がまだまだ続きます。
続きは本誌「ファウラ」にてお楽しみ下さい。

もりやま・しゅん(フリーエディター)
1963年札幌市生まれ。日大芸術学部文芸学科卒業。東京で新聞社勤務を経て札幌にUターン。流通関係の会員誌編集に携わったのち、1994年から「フィールドグラフィックマガジンRISE」および「北海道キャンピングガイド」編集人。2002年にフリーとなり、おもに北海道内外の自然・アウトドア関係誌の編集に参加。趣味と取材を兼ねて山歩き、カヌーなどを楽しむ。北海道エコツーリズム協会運営委員。

くらさわ・えいいち(写真家)
1961年東京都生まれ。幌泉郡えりも町在住。日本大学農獣医学部水産学科を卒業後、月刊ダイバーの編集に携わる。88年に独立し、同時に野生のゼニガタアザラシが棲む北海道えりも岬に移住。以来、そこを拠点に国内外の海を潜り歩く。主な著作に、写真文集『アザラシの棲む岬から』(平河出版社)、『日本の海大百科』、『海辺の生きものガイドブック』、『ジュゴンデータブック』がある(いずれも 阪急コミュニケーションズ)。2004年、第20回 東川賞・特別賞受賞。

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