| ゼニガタアザラシに惹かれて… |
| ■森山: |
えりもに来るまでの経緯についてお伺いしたいのですが、東京から移住されて今年で何年になりますか? |
| ■倉沢: |
16年、ですね。 |
| ■森山: |
ガラパゴスでアシカと出会ったことが写真家を目指す大きなキッカケになったということですが、そのガラパゴス行きは取材だったのですか? |
| ■倉沢: |
いや、まったくのプライベートでした。
というか、それを機に会社を辞めるつもりでした。
1ヶ月の予定でしたし、会社はそんなに休ませてくれないだろうし、だったら辞めようと。 |
| ■森山: |
そうして出会ったアシカは、やはり大きな感動だった? |
| ■倉沢: |
驚きましたねえ。こちらから探す前に、潜れば向こうからどんどん寄ってくるんですから。
足ヒレに噛みついてきたりしてね。
少なくとも海の中であんなにフレンドリーな動物に会ったのは初めてでした。 |
| ■森山: |
ガラパゴスなら他にもいろいろおもしろい動物がいたと思いますが。 |
| ■倉沢: |
いやいましたよ、もちろん。
でも僕はアシカがいちばん印象深かったですね。 |
| ■森山: |
しかしその体験と、えりもへの移住はどこで結び付いたのでしょう? |
| ■倉沢: |
もともと標津に友人がいて、トドを見に羅臼へ行ったりはしていました。
そんなときに、日本自然保護協会のバックアップで北海道へアザラシを見に行くツアーがあるということをその友人から聞いて協会に電話をしてみたら、運良くカメラマンとして参加できることになりまして。 |
| ■森山: |
うわ、それは運命的だ! |
| ■倉沢: |
それでえりもに来たら、岩の上にアザラシがごろごろいる。
「日本にもこんなところがあるのか」と感動しました。 |
| ■森山: |
しかし、それだけで東京の便利さを捨てて移住を決意できるものでしょうか? |
| ■倉沢: |
それは・・・ |